MEOでGoogle(グーグル)口コミが大事な理由。件数を追う前に、頼む場面を決める

店の並ぶ通りで、スマートフォンの画面を見ている女性

MEOは、Googleマップや、Googleで「地名+美容室」のように調べたときの地図の欄で、自分の店を見つけてもらいやすくする取り組みのことです。

「MEOには口コミが大事」とよく言われます。これは本当です。ただ、「だから口コミの件数を増やそう」と件数だけを追いはじめると、Googleの決まりに触れることをしてしまいがちです。

この記事では、口コミがなぜ大事なのかをGoogleの公式の説明にそって確かめたうえで、件数を追う前に決めておくことをまとめます。

Googleが公式に説明していること

地図の欄の順位がどう決まるかは、Googleが公式のヘルプで説明しています。主に次の3つです。

  • 関連性:調べた言葉と、店の情報がどれだけ合っているか
  • 距離:調べている人から、店までの距離
  • 知名度:その店が、どれだけ広く知られているか

口コミは、このうちの知名度に入ります。口コミの数が多く、評価の高い店は、地図の欄で上に出やすくなると、Google自身が説明しています。

一方で、「何件あれば上がる」「星がいくつなら上がる」といった数字は、公表されていません。数字をはっきり言い切っている説明は、Googleの公式のものではありません。

3つのうち、店が積み上げていけるもの

3つを、店の側から見てみます。

  • 距離は、変えられません。店の場所で決まります。
  • 関連性は、Googleビジネスプロフィールの情報を正しく、くわしく書くことで整えられます。一度きちんと書けば、あとは変更があったときに直す作業です。
  • 知名度のうち口コミは、日々の営業の中で、少しずつ積み上げていくものです。

つまり、情報を整えたあとに、店が続けて取り組めるのが口コミです。「MEOには口コミが大事」と言われるのは、このためです。

件数を追うと、やってしまう5つのこと

ここからが、この記事でいちばんお伝えしたいことです。

口コミの件数を目標にすると、次の5つをやってしまいがちです。どれも、Googleの決まり(「虚偽のエンゲージメント」というポリシー)で禁止されています。

1. 特典と引き換えにお願いする

「口コミを書いたら次回500円引き」「ドリンク1杯サービス」。割引や無料の商品・サービスと引き換えに口コミを頼むことは、禁止されています。低い評価を直してもらう、消してもらうための特典も同じです。

2. 満足していそうな人だけにお願いする

良い評価をくれそうな人だけを選んで頼むこと、低い評価を書かせないようにすることは、禁止されています。先にアンケートで満足度を聞いて、高かった人だけをGoogleに案内する仕組みも、これにあたります。

3. 入れる言葉を指定する

「地名を入れてください」「メニューの名前を書いてください」「担当したスタッフの名前を入れてください」。口コミに特定の内容を入れるよう頼むことは、禁止されています。

MEOの解説では、「口コミにキーワードを入れてもらうと効果がある」と勧めているものがあります。お客様が自分から書くのは問題ありませんが、店の側から頼むのは、決まりに触れます。

4. その場で書くことを求める、強いる

店の中にいるお客様に、その場で評価や口コミを書くよう求めること、強いることは、禁止されています。

店の中で書けるようにQRコードを置くことや、「もしよければ」とお願いすることは、かまいません。いけないのは、書き終わるまで待つ、書いたかどうかを確かめる、断りにくい言い方で迫る、といったことです。いつ書くか、書くかどうかは、お客様が決めます。

5. スタッフに件数を課す

「1人あたり月に5件」のように、集める口コミの件数をスタッフに課すことも、禁止されています。

件数を課されたスタッフは、頼みやすいお客様だけに頼み、その場で書いてもらおうとします。つまり、5つ目は2つ目と4つ目を引き起こします。

決まりに触れると、どうなるか

Googleは、決まりに反した口コミがあった店に対して、次のような制限をかけることがあると説明しています。

  • 一定の期間、新しい口コミや評価を受け取れなくなる
  • 一定の期間、すでにある口コミや評価が表示されなくなる
  • 虚偽の口コミが削除されたことを知らせる警告が、店の情報に表示される

口コミを増やそうとして、今ある口コミまで見えなくなる。件数を追うことの、いちばん大きな危険はここです。

件数の代わりに決めておく3つのこと

では、何を決めればよいのでしょうか。店が決められるのは、口コミの件数ではなく、声をかけるところまでです。

1. いつ頼むか

頼む場面を先に決めます。美容室なら仕上がりを確認した直後、工務店なら引き渡しの日、ジムなら通い続けた節目です。場面を決めておけば、相手を選ばずに、全員に同じように声をかけられます。

2. 誰が頼むか

「気づいた人が言う」にすると、誰も言いません。場面ごとに、言う人を決めます。

3. 何を数えるか

数えるのは、口コミの件数ではなく、声をかけた人数です。週に1回、「今週、何人に声をかけたか」だけをスタッフで確認します。

業種ごとの頼み方は、こちらにまとめています。

お客様の手が止まるところを、軽くする

声をかけて「いいですよ」と言ってくださったのに、書かれないことがあります。多くの場合、何を書けばよいか分からず、手が止まっているのです。

口コミAIは、この手間を減らすためのサービスです。お客様は店頭のQRコードを読んで、3つの質問に答えます。答えた内容から文章の下書きができるので、お客様はそれを読んで、直して、ご自身でGoogleに貼り付けます。

質問は、お客様に何を書くかを指定するものではありません。お客様が選んだ答えだけをもとに、下書きを作ります。星の数や満足度で、案内する先を変えることもしていません。

返信も、これから店を選ぶ人が読んでいる

Googleは、口コミに返信することも勧めています。返信は、書いてくれた方へのお礼であると同時に、これから店を選ぶ人に「お客様の声を読んでいる店」だと伝えるものです。

まとめ

  • 地図の欄の順位は、関連性・距離・知名度で決まります。口コミの数と評価は、知名度に入ります。
  • 「何件で上がる」という数字は、Googleは公表していません。
  • 件数を追うと、特典、相手を選ぶ、言葉の指定、その場で書かせる、スタッフへの件数の割り当て、の5つをやってしまいがちです。どれも禁止されています。
  • 決まりに触れると、今ある口コミまで表示されなくなることがあります。
  • 決めるのは件数ではなく、いつ頼むか、誰が頼むか、何人に声をかけたかです。

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