葬儀社のGoogle(グーグル)口コミを増やす頼み方3つ。当日は渡さない、と先に決めておく
葬儀社の口コミには、ほかのどの業種とも違うところがあります。
1つ目は、お願いできない時間が、長いことです。ご家族は、悲しみのさなかにいます。感謝の言葉をいただいたとしても、そこで口コミをお願いすることはできません。
2つ目は、それでも、口コミを頼りにする方がいることです。葬儀社を探す方の多くは、急いでいます。比べる時間がありません。そのとき、実際に見送りをした方の言葉が、数少ない手がかりになります。
ですから、この業種では、頼み方よりも先に、渡さない場面を決めます。そして、渡すときも、口ではお願いしません。
この記事では、渡さない場面と、渡してよい場面を3つ、まとめます。
渡さない場面を、先に決める
次の場面では、カードを渡しません。口でも触れません。
- お亡くなりになった直後の、打ち合わせ
- お通夜、葬儀、告別式の当日
- 火葬場、収骨の場
- 会葬御礼や、香典返しの中に入れること:受け取るのは、ご家族ではなく、会葬に来られた方です。決して入れません。
そして、どの時期であっても、次のことはしません。
- 催促をする:お渡ししたあと、書いていただけたかをうかがうことは、しません。
- 特典と引き換えに頼む:「口コミを書いたら費用を割引」「供花をサービス」。Googleの決まりで禁止されています。
- 滞りなく終わったご家庭だけに渡す:良い評価をくれそうな人だけを選んでお願いすることは、Googleの決まりで禁止されています。渡すと決めた場面では、全員に、同じようにお渡しします。
場面1 事前相談の席に、置いておく
これからのことを考えて、事前に相談に来られる方がいます。この方たちは、まだ、落ち着いて話ができる時期にいます。
相談の席に、QRコードの入ったカードを置いておきます。お渡しする資料に、1枚入れておく形でも構いません。
口では、お願いしません。置いてあるだけ、入っているだけにします。
相談のときの対応について、感想を書いてくださる方がいます。それは、同じように事前に相談先を探している方にとって、いちばん近い立場の声になります。
場面2 精算のとき、書類に挟んでおく
葬儀が終わって数日後、ご精算にうかがうとき。領収書や書類と一緒に、カードを1枚、挟んでおきます。
その場では、カードのことに触れません。「こちらが書類一式です」とお渡しするだけです。
カードには、次のように書いておきます。
このたびは、大切なお見送りをお任せいただき、ありがとうございました。
お気持ちが落ち着かれましたら、Googleの口コミにご感想をお寄せください。
お書きにならなくても、もちろん構いません。
気がかりなことがございましたら、いつでもご連絡ください。
(QRコード)
ポイントは、「お書きにならなくても構いません」と書いておくことです。この一文がないカードは、お願いではなく、負担になります。
場面3 四十九日の法要のあと
少し落ち着かれるのは、四十九日のころです。法要のお手伝いをしている会社では、法要が終わったあとの書類やご挨拶の手紙に、場面2と同じカードを入れます。
ここが、最後の機会です。これよりあとに、口コミのためだけにご連絡することは、しません。
精算のときにお渡ししたご家庭には、もう一度お渡しする必要はありません。お渡しするのは、どちらか1回です。
誰が入れるかを決めておく
この業種では、担当者がその場の判断で渡すことは、しません。入れる場面と、入れる人を、決めておきます。
- 場面1(事前相談):相談の資料を用意する人。
- 場面2(精算)と場面3(四十九日):書類を用意する事務の人。
現場の担当者には、「口では触れない」ことだけを、決まりとして伝えます。
口コミの件数は、目標にしません。スタッフに件数を課すことは、Googleの決まりでも禁止されています。この業種では、何よりも、ご家族との関係を壊します。
書いていただけない理由
カードをお渡ししても、多くの方は書かれません。それで、構いません。理由は3つあります。
1つ目は、まだ書く気持ちになれないことです。これは、店の側で変えられることではありません。待つだけです。数か月たってから書いてくださる方もいます。
2つ目は、何を書けばよいか分からないことです。
口コミAIは、文章を考える手間を減らすためのサービスです。QRコードを読んで、3つの質問に答えます。答えた内容から文章の下書きができるので、それを読んで、直して、ご自身でGoogleに貼り付けます。
葬儀・法要向けの質問の画面は、こちらで試せます。
3つ目は、家のことを知られたくないことです。名前を出した口コミで、身内に不幸があったことを知られたくない方は、少なくありません。そういう方には、書いていただかなくてよいのです。カードに「お書きにならなくても構いません」と入れておくのは、そのためでもあります。
口コミに返信するときの注意
ご家族が書いていないことを、返信に書かないでください。
- 亡くなった方のお名前、ご年齢、ご家族との続柄
- お亡くなりになった事情
- 葬儀の日にち、形式、規模、宗派
- 費用
ご家族が「落ち着いて見送ることができました」としか書いていないのに、「お父様のご葬儀、ご家族だけの温かいお式でした」と返すと、会社の側から、ご家庭のことを公開したことになります。
返信は、短くします。お礼と、ひとことのお悔やみだけにします。
ご感想をお寄せいただき、ありがとうございます。
あらためて、心よりお悔やみ申し上げます。
何かございましたら、いつでもご連絡ください。
厳しい口コミが付いたときも、言い返しません。式の中身を持ち出して説明することも、しません。おわびと、直接ご連絡いただける窓口だけを書きます。
返信の例文は、こちらにまとめています。
やってはいけないこと
- 葬儀の当日に渡す、会葬御礼に入れる:この業種で、いちばんしてはいけないことです。
- 特典と引き換えにお願いする:「口コミで費用を割引」「供花をサービス」は、Googleの決まりで禁止されています。
- 滞りなく終わったご家庭だけに渡す:良い評価の人だけを選んで頼むことは、禁止されています。
- 書く内容を指定する:「担当者の名前を入れてください」「費用のことを書いてください」とお願いすることは、禁止されています。
- 催促をする:書くかどうか、いつ書くかは、ご家族が決めます。
- スタッフやその家族、知人が書く:実際に見送りをした方の体験ではない口コミは、書いてはいけません。
まとめ
- 悲しみのさなかにいる方に、口コミはお願いできません。この業種では、渡さない場面を先に決めます。
- お通夜と葬儀の当日には、渡しません。会葬御礼には、決して入れません。
- 渡してよいのは、事前相談の席、精算の書類、四十九日の法要のあとの3つです。どれも、口ではお願いしません。
- カードには「お書きにならなくても構いません」と書いておきます。
- 返信には、亡くなった方のこと、式のこと、費用のことを書きません。