税理士・行政書士のGoogle(グーグル)口コミを増やす頼み方3つ。顧問先には、年に一度だけ頼む
税理士、行政書士、社会保険労務士、司法書士。士業の事務所の口コミには、ほかの業種と違うところが2つあります。
1つ目は、長くお付き合いしている顧問先ほど、頼んだことがないことです。毎月会っているのに、お願いする習慣がありません。一方で、これから依頼先を探す方は、「近くの税理士」のように検索して、口コミを見ています。
2つ目は、秘密を守る義務のある仕事であることです。ご依頼の内容は、外に出せません。口コミを書いていただくときも、返信を書くときも、ここがほかの業種よりも重くなります。
ですから、頼む回数は少なく、言い方は短く。そして、ご依頼の内容には触れない。この3つを、先に決めておきます。
この記事では、頼みやすい場面を3つと、そこで言う一言をまとめます。
頼まない場面を先に決める
先に、頼まない場面を決めておきます。
- 顧問先に、毎月頼む:毎月言われると、関係が変わります。顧問先には、年に一度だけにします。
- 申請や手続きの結果が出る前に頼む:まだ仕事が終わっていません。結果を待っているあいだのお願いは、負担になります。
- 結果の良かった方だけに頼む:希望どおりの結果になった方だけを選んでお願いすることは、良い評価をくれそうな人だけを選ぶことになります。Googleの決まりで禁止されています。頼むなら、全員に、同じ時期にお願いします。
- 特典と引き換えに頼む:「口コミを書いたら顧問料を割引」「次回の相談を無料に」。Googleの決まりで禁止されています。
場面1 年に一度、申告書の控えをお渡しする日
顧問先や、毎年ご依頼いただく方には、年に一度だけ、お願いします。決算や申告が終わって、控えをお渡しする日です。1年の仕事に区切りがつく場面です。
控えの書類と一緒に、名刺ほどの小さなカードをお渡しします。
今年も、ありがとうございました。
もしよければ、事務所についての感想を、Googleの口コミに一言いただけませんか。
ご依頼の内容は、書かなくて大丈夫です。
お時間のあるときで結構です。
ポイントは、顧問先の全員に、同じ時期に、同じようにお願いすることです。付き合いの長い方だけ、話しやすい方だけを選ぶのではありません。
翌年、同じ方にもう一度お願いする必要はありません。
場面2 単発のご依頼は、手続きが終わった日
許可の申請、登記、相続の手続き。単発のご依頼では、手続きがすべて終わって、書類一式をお渡しする日が、頼みやすい場面です。
手続きは、以上ですべて終わりました。長いあいだ、ありがとうございました。
もしよければ、ご相談から今日までの感想を、Googleの口コミに一言いただけませんか。
ご依頼の内容は、書かなくて大丈夫です。
ここでも、全員に同じようにお願いします。
場面3 初回のご相談のあと(同封するだけ)
初めてご相談に来られた方には、お渡しする資料や契約の書類に、同じカードを入れておきます。この場では、口では頼みません。
ご依頼に至らなかった方も、相談のときの対応について、感想を書くことができます。ご依頼いただいた方だけでなく、相談に来られた全員の資料に、同じカードを入れます。
面談のテーブルに、QRコードの入ったポップを立てておくのも、同じ考え方です。置いてあるだけで、お願いはしません。
誰が頼むかを決めておく
「気づいた人が言う」にすると、誰も言いません。場面ごとに、頼む人を決めておきます。
- 場面1(申告書の控え)と場面2(手続きの完了):担当した先生ご本人。
- 場面3(初回の相談):資料を用意する人。毎回入れます。
数えるのは、口コミの件数ではなく、カードを渡した人数です。職員に「月に何件集める」といった件数を課すことは、Googleの決まりでも禁止されています。
依頼者の手が止まる3つのところ
「いいですよ」と言ってくださったのに、書かれないことがあります。理由は3つです。
1つ目は、何を書けばよいか分からないことです。ご依頼の内容は書きたくない。では何を書けばよいのか。そこで止まります。
口コミAIは、この手間を減らすためのサービスです。QRコードを読んで、3つの質問に答えます。答えた内容から文章の下書きができるので、それを読んで、直して、ご自身でGoogleに貼り付けます。
士業向けの質問の画面は、こちらで試せます。
2つ目は、依頼したことを知られたくないことです。会社の名前や、相談の内容を、人に知られたくない方は、少なくありません。「会社のお名前や、ご依頼の内容は、書かなくて大丈夫です」と、お願いのときに伝えます。それでも気になる方には、無理にお願いしません。
3つ目は、Googleにログインできないことです。会社のアカウントで書くのか、個人のアカウントで書くのかで、迷う方もいます。どちらで書くかは、ご本人が決めることです。事務所の側から、指定はしません。
口コミに返信するときの注意
士業の返信では、ほかの業種よりも、書けることが少なくなります。
書かれていないことを、返信に書かないでください。
- ご依頼の内容、手続きの種類
- 会社の名前、業種、規模
- ご依頼の時期、結果、報酬の額
依頼者の方が「ていねいに説明してもらえました」としか書いていないのに、「◯◯の許可が無事に下りて何よりです」と返すと、事務所の側から、ご依頼の内容を公開したことになります。
返信は、お礼を中心に、短くします。
ご感想をお寄せいただき、ありがとうございます。
今後とも、分かりやすいご説明を心がけてまいります。
厳しい口コミが付いたときも、同じです。事実と違うと思っても、ご依頼の中身を持ち出して反論することは、しません。おわびと、直接ご連絡いただける窓口だけを書きます。
もう1つ、気をつけることがあります。士業には、それぞれの会が定めている、広告についての決まりがあります。いただいた口コミを、事務所のホームページやチラシに載せたいときは、先に、所属している会の決まりを確かめてください。
返信の例文は、こちらにまとめています。
やってはいけないこと
- 特典と引き換えにお願いする:「口コミで顧問料を割引」「次回の相談を無料に」は、Googleの決まりで禁止されています。
- 結果の良かった方だけにお願いする:良い評価の人だけを選んで頼むことは、禁止されています。
- 書く内容を指定する:「先生の名前を入れてください」「手続きの名前を書いてください」とお願いすることは、禁止されています。
- 事務所の中で、書き終わるまで待つ:その場で書くよう求めること、強いることは、禁止されています。
- 職員やその家族、知人が書く:実際に依頼した方の体験ではない口コミは、書いてはいけません。
- 依頼者の代わりに入力する:書くのは、ご本人です。
まとめ
- 毎月会っている顧問先ほど、口コミをお願いしたことがありません。頼む場面を、先に決めます。
- 顧問先には、年に一度だけ。申告書の控えをお渡しする日にお願いします。
- 単発のご依頼は、手続きがすべて終わった日。初回の相談は、資料にカードを入れるだけにします。
- 「ご依頼の内容は、書かなくて大丈夫です」と伝えます。
- 返信には、ご依頼の内容を書きません。反論のために持ち出すことも、しません。