Google(グーグル)口コミを「お願い」できていますか — POPを貼っても増えない理由

レジ横に置かれた口コミのお願いのPOP

口コミが増えないお店のほとんどは、お客様にお願いをしていません。POPは貼ってあります。でも、人が言っていない。これが、40拠点を超えるサロンを見てきて、いちばん多かったつまずきです。

そして、お願いしたあとにもう一つ壁があります。お客様が「何を書けばいいか分からない」という壁です。

この記事では、その2つの壁と、明日から変えられることを書きます。

POPは、ほぼ100%貼ってあります

口コミが増えないとご相談をいただいて、お店に伺います。

レジの横を見ると、だいたい同じものがあります。A4のPOP。「口コミをお願いします」と書いてあって、QRコードが印刷されている。

きれいに作ってあります。デザインもいい。

それでも、増えていません。

「うちはPOP貼ってるんですけどね」

この言葉を、何十回聞いたか分かりません。

理由①|紙は貼ってあるが、人が言っていない

お店に半日いさせてもらって、施術と会計を見ていると、原因はすぐ分かります。

誰も、お客様にお願いしていないんです。

お会計が終わって、「ありがとうございました」で終わる。POPは20センチ横にあるのに、一度も話題に出ない。

お客様は、レジ横の紙をわざわざ読みません。会計のときに見ているのは、自分のスマホか、財布か、スタッフの顔です。

紙は、声かけの代わりにはなりません。紙は、声をかけたあとに「これを読んでください」と指させるためのものです。順番が逆になっています。

なぜ、スタッフは言えないのか

ここが本題です。「言ってください」と指示して終わる店は、翌月も増えていません。

スタッフが言えないのには、理由があります。

1つ目。押し売りに聞こえるのが怖い。

「口コミ書いてください」は、お客様に作業をお願いする言葉です。しかも無料で。言う側は、どうしても申し訳なさを感じます。

2つ目。断られるのが怖い。

「あ、はい……」と言われて終わる経験を1回すると、次から言えなくなります。

3つ目。言うタイミングが決まっていない。

施術中なのか、会計のときなのか、お見送りのときなのか。決まっていないと、毎回「今言うべきか」を考えることになって、結局言わないまま終わります。

言い方を変えれば、言えるようになります

3つとも、言葉とタイミングを決めるだけで解決します。

タイミングは、会計が終わった直後に固定してください。施術中は集中を切りますし、お見送りのときは相手がもう帰る体勢に入っています。

そして、言葉をこう変えます。

✕「口コミを書いていただけませんか」

〇「今日よかったところがあれば、こちらから一言いただけると嬉しいです」

違いは2つあります。

「口コミ」という言葉を使っていません。この言葉は、お客様にとって「作業」を連想させます。「一言」なら、ハードルが下がります。

「よかったところがあれば」と条件をつけています。これで、断る余地を相手に残しています。逆説的ですが、断りやすくすると、書いてくれる人が増えます。押し売り感が消えるからです。

もう1つ、効く言い方があります。

〇「次に来る方の参考になるので、よかったら」

自分のためではなく、次のお客様のため。こう言われると、書く理由が相手の中に生まれます。

理由②|お願いしても、お客様の手が止まる

ここからが、もう一つの壁です。

きちんとお願いすれば、書いてくれる方は多いです。ここは間違いありません。

でも、お客様のスマホを横で見ていると、こういうことが起きています。

星は、5つ付けてくれます。迷いません。1秒です。

そのあと、文章の欄で手が止まります。

10秒、20秒。そして、画面を閉じます。

お客様は、書きたくないのではありません

何を書けばいいか、分からないんです。

考えてみてください。美容室に行った帰りに、いきなり「感想を文章で書いてください」と言われて、すぐ書ける人がどれだけいるでしょうか。

「よかったです」だけだと、なんだか失礼な気がする。かといって、長く書くのは面倒。その板挟みで、手が止まります。

しかも、そのお客様は星を5つ付けています。満足しているのに、書けない。これがいちばんもったいない状態です。

理由③|Googleアカウントで詰まる

3つ目の壁は、技術的なものです。

QRコードを読んで、投稿画面まで行きます。そこで「ログインしてください」と出る。

お客様が、自分のGoogleアカウントを覚えていません。

スマホには入っているはずなのに、ログアウトされていたり、複数のアカウントが入っていて、どれか分からなかったり。ここで諦める方が、想像より多いです。

これはお店側で完全には解決できません。ただ、「ログインを求められたら、お手伝いします」と一言添えておくだけで、スタッフに声をかけてもらえるようになります。

明日から変えられること、3つ

まとめます。

1|POPを貼るだけで終わりにしない。紙は、声をかけたあとに指させるためのものです。

2|タイミングと言葉を決める。会計直後。「今日よかったところがあれば、こちらから一言いただけると嬉しいです」。これをスタッフ全員で統一してください。

3|書き出しを用意してあげる。「何を書けばいいか分からない」が、いちばん大きな壁です。お客様がゼロから文章を考えなくていい状態を作れるかどうかで、結果が変わります。

1と2は、今日のミーティングで決められます。

3が、いちばん難しいところです。

よくある質問

Q. 口コミをお願いするのは、違法ではないですか?

A. お願いすること自体は違法ではありません。違法になるのは、特典と引き換えにする場合(「口コミで500円引き」など)や、書く内容を指定する場合です。「よかったら一言ください」は問題ありません。

Q. 星だけ付けてもらうのでは、だめですか?

A. 星だけでも評価には反映されます。ただし、文章のある口コミのほうが、見ている人の判断材料になります。Googleマップで店を選ぶとき、星の数だけで決める人は多くありません。

Q. スタッフに言わせるのが、どうしても気が引けます

A. オーナーがまず自分で10回言ってみてください。スタッフは、オーナーが言っていないことは言いません。逆に、言っているのを見れば言うようになります。順番が大事です。

お客様が、ゼロから書かなくてよくなります

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